ミステリー小説
卵から生まれたのは
いたいけな羊の心【内容】
ひきこもり探偵シリーズ第二作品です。
【あらすじ】
あいもかわらずひきもりを続けている鳥井真一。彼の友人である坂木
司は、今日も彼が世界に目を向けるために、ちょっとした日常のミステ
リーを彼の家に持ち込んだ。
【感想】
ひきこもりど3割減ってとこでしょうか。前作では鳥井は排他的だった
のに、今作品ではその傾向はトーンダウン。むしろお互いに依存しあっ
ているだけに、主人公の依存度が顕著になってきたように見えました。
ひきこもりをもっと突き通してほしかったブタどもとしては、ちょっと
さびしい気もしましたが。でも、鳥井が成長していくのはいいことかと
しんみりしてしまいました。
心境としては、プルプルしている生まれたての羊がもう立った!みた
いな。ってわかりにくいですね。でも、タイトルの移行からいって作者
もそんな感じを狙ったんじゃないかと(いや、羊は卵から生まれません
けどね)。
このシリーズは次の作品で終了みたいなんですけど、今から読むのが
楽しみです。終わらないものなんてないけれど、この二人だけはできた
ら二人でいる関係をくずさないでほしいなあと切に願います。
男二人でひきこもる。言葉面だけでは濃いなあという感じがしないわ
けではありませんが。小説だもん、こんな関係があったっていいじゃな
いか! なんて、思ってしまう作品なのでした。