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ひらおきBooks

ひらおき本を、上から3冊はどけてとる幸せ。わかる人にごり押ししたい本blogです

『仔羊の巣』 坂木司さん著

ミステリー小説
卵から生まれたのは
いたいけな羊の心


仔羊の巣『仔羊の巣』
★★★★★★(65点)


【内容】
 ひきこもり探偵シリーズ第二作品です。
【あらすじ】
 あいもかわらずひきもりを続けている鳥井真一。彼の友人である坂木
司は、今日も彼が世界に目を向けるために、ちょっとした日常のミステ
リーを彼の家に持ち込んだ。

【感想】
 ひきこもりど3割減ってとこでしょうか。前作では鳥井は排他的だった
のに、今作品ではその傾向はトーンダウン。むしろお互いに依存しあっ
ているだけに、主人公の依存度が顕著になってきたように見えました。
ひきこもりをもっと突き通してほしかったブタどもとしては、ちょっと
さびしい気もしましたが。でも、鳥井が成長していくのはいいことかと
しんみりしてしまいました。

 心境としては、プルプルしている生まれたての羊がもう立った!みた
いな。ってわかりにくいですね。でも、タイトルの移行からいって作者
もそんな感じを狙ったんじゃないかと(いや、羊は卵から生まれません
けどね)。

 このシリーズは次の作品で終了みたいなんですけど、今から読むのが
楽しみです。終わらないものなんてないけれど、この二人だけはできた
ら二人でいる関係をくずさないでほしいなあと切に願います。

 男二人でひきこもる。言葉面だけでは濃いなあという感じがしないわ
けではありませんが。小説だもん、こんな関係があったっていいじゃな
いか! なんて、思ってしまう作品なのでした。

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